年次点検を経験し「電験三種を絶対に取らなければならない」と感じた理由

電験三種。

もう何度もお伝えしていますが憧れの資格なのですよ。

 

とは言っても資格を取得して何ができるのか…。

そう思う方もいますよね。

 

 

まあ言ってしまえば、会社や業種などによりけりなのです。

 

 

どんな業種でも共通して行う業務があります。

それは年次点検です。

 

関東電気保安協会のHPご覧頂ければイメージ伝わるかと。

 

年次点検とは電気主任技術者の仕事の中で最も重要なものの一つです。

今回、この年次点検について強く感じたことがありましたので記事にしようと思いました。

 

簡単に言うと、

自家用電気設備に関わる仕事をするなら絶対電験三種は取得しなければならないなと。

現場作業員ではダメだと。

 

 

記事にしたいのは、最近この年次点検に参加したときのことに関してですね。

ただ先にお伝えしておきますが、あくまでも僕が参加したとき「1回」のことに関しての内容と感じたことになります。

これが世の中のスタンダード、常識、と考えないでください。

世の中で行われた、ただ1回の年次点検に関してです。

 

まず年次点検の業務内容から説明していきます。

年次点検で実施する点検内容とは

・接地抵抗測定

・絶縁抵抗測定

・継電器試験

・盤内清掃

 

基本的にはこんな内容を実施します。

 

参考書の勉強だけの知識という方。

あまり想像つかない方もいるかもしれませんね。

そんな方。

漏電だとか、施設外への電気の波及事故を防ぐための予防保全をしている、とだけ認識していただければOKです。

 

 

 

もちろん施設によっても多少異なるでしょうし、そのときの施設の状況によっても異なるかと思います。

 

例えば「ヒューズとスイッチは古いから年次点検の時についでに替えちゃう」とか。

面倒だからまとめて一緒にやっちゃうという話です。

 

 

では次にどのような人員で点検を行うのか説明していきます。

下記からご覧ください。

年次点検は自社の電気主任技術者と外部委託業者で行う

人員です。

まずはその施設の電気主任技術者です。

僕が参加した年次点検で言いますと、「僕」です。

 

 

僕は第三種電気主任技術者試験に合格していますので電気主任技術者なのです。

今回は他の主任技術者の方も同席しました。

1人では何かあっても怖いですから、どこも複数人で対応するかと思いますけどね。

もちろん今回も電気主任技術者は僕だけではありません。

 

 

 

 

次に外部委託業者。

その中の人員です。

電気主任技術者と作業員の方です。

 

 

電気主任技術者は監督者です。

年次点検という業務の全体をみて責任持って取り組む立場になります。

 

 

作業員の方は電気主任技術者の指示の通り作業を行います。

実際に手を動かして、点検を行なっていきます。

 

 

以上、簡単にお話ししました。

では次にそれぞれの方の業務の役割について詳細を説明します。

年次点検における自社の電気主任技術者の役割

下記の5つになります。

・電力会社からの電気を遮断する

・施設内の電気を落とす

・施設内の情報を外部委託業者に伝える

・年次点検で対応してほしいことを外部委託業者に伝える

・外部委託業者が正確な点検を行っているかの監視

 

 

施設内の電気の供給に不具合が起こることを防いだり、これまでの年次点検の内容を伝えることで業務をスムーズに行えるようにします。

 

 

まあこれ、色々言ってますが正直ほとんどやることはないです。

最初と最後にちょこっと話してちょこっとブレーカーを上げ下げするだけです。

仕事してない時間は別室で待機していたり作業を眺めていたりするだけです。

トラブルあれば別ですけども。

 

 

 

 

ですが自社の施設のことを広く深く知っておく必要はもちろんあります。

電気の理論や法律なども広く深く知っておく必要ももちろんあります。

なので実務の量、時間は少ないですが高いスキルが求められる訳です。

 

とは言ってもこれ、内容が大きく変わることはありませんので、

1度スキルをものにしてしまえば非常に自分のメンタル、身体労働力的には効率のいい仕事になりますね。

 

 

 

 

 

次に外部委託業者の話です。

年次点検なんて1年に1回です。

なんで専門の業者に任せます。

有名どこだと〜電気保安協会ですね。

では役割について、下記ご覧ください。

年次点検における外部委託業者の電気主任技術者と作業員の役割

まず電気主任技術者の役割です。

・全体の仕切り、流れの説明など

・施設の電気主任技術者との折衝

・作業員の監督(作業に間違いがないかなど)

 

監督です。

それにつきますね。

現場の全ての人間がよく分からなくなった時に確認する相手です。

この人が優秀か優秀でないかでこの日の仕事ぶりが決まりますね。

 

 

 

次に作業員の役割です。

・接地抵抗測定

・絶縁抵抗測定

・継電器試験

・盤内清掃

 

施設の人間が実施してほしいこと。

それを実際に行うのは全てこの作業員の方になります。

なんでこの方々が主役と言っても過言ではありません。

ちなみに施設のサイズにもよると思いますが、ある程度の人数が必要です。

 

電気を止めるのも長時間はきついですから。

なるべく短時間で終わりにさせたいのです。

 

 

 

では当日の年次点検の情景から僕が感じたことを述べていきます。

下記からご覧ください。

外部委託業社の仕事ぶり 電気主任技術者と作業員の能力の差がえげつない

まず外部委託業者の電気主任技術者が号令をかけます。

手順を説明。

 

 

そこはさすが電気主任技術者。

軽やかです。

 

 

電気主任技術者は30歳そこそこ。

作業員はみんな50歳代〜70歳代。

 

 

でも作業員は、作業毎に注意されます。

「ちゃんと3相とも当てた!?」

「そこじゃないよ!」

 

 

基本的に日本社会は、日系企業は年功序列。

それなのにこの現場は…。

 

 

 

そう。

年次点検では作業員は電気主任技術者に絶対服従なのです。

まあ法律でもそうなっておりますし。

みていてわかりますが、やはり作業員は作業する人。

電気理論が頭に入っていません。

 

 

それに対して電気主任技術者は電気理論はしっかり頭に叩き込んであります。

しかも現場経験も豊富だったようで、抜けがありません。

 

 

 

 

 

嫌な気持ちになりながら他の現場に向かいます。

聞こえてくる罵声。

「馬鹿野郎!ぶっ殺すぞ!何やってるんだ!?」

継電器に電圧印加中。

ただダイヤルを回すだけんですが…。

ブチ切れ中でした。

 

これは先輩作業員と後輩作業員のやりとり。

 

 

やりとりを聞いていると、作業手順が異なりしっかり覚えていなかったことが原因で怒っていた様子。

いや、理解足らずで危険だから怒る、と言うならわかるのですが。

そこまでブチギレなくても…。

相手も萎縮してしまって質問できない関係性になってしまうよ?と。

心理的安全性とか知らない?

 

そんな風に思いながらみてました。

 

電気は危険なので危機意識を持って作業を行なってはほしいですが、逆効果のように感じましたね。

 

年次点検の作業員ってこれくらいのレベルでできるものなんだ、と少し残念でした。

業務するならやっぱり電気主任技術者になるべき!

改めて思いましたが、年次点検の場においてやはり僕は電気主任技術者という立場で、内容をしっかり理解して業務に臨みたいと思いましたね。

手順だけ覚えて作業して、よくわからず怒られるのは嫌なので。

 

それに何より楽しいし格好いいですよ。

大変でしたが電験三種を取得してよかったと思います。

 

 

この記事をお読みの方。

もしまだ電験三種を取得していないようでしたら、ぜひ受験しましょう。

では頑張っていきましょう。

2 件のコメント

  • 保安協会さんとは同業他社の者です。
    勘違いされているようですが、保安協会の方たちは若い人でなければ皆電験三種を持ってらっしゃいますよ。(三種持ち+実務が無いと中途は入社すらできない。)
    若い人もそのうち試験で合格するか、でなければ認定で取得します。
    ですので、その50〜70代の作業員の方たちも皆三種を持ってます。

    スポット年次は大規模になりがちで、かつ失敗は許されません。
    若く実力のある方が統括していた、ただそれだけのことです。
    三種を持っているからと言う理由であの立場にいるわけではありません。三種は最低ラインです。
    その上で電気や設備を深く理解し、かつ段取りや作業員の管理、お客さんとの折衷ができる方があのような立場になります。
    非常に有能な方であるはずです。電気うさぎ様は主任技術者になられたという事ですので、ぜひその方たちから色々学ばれるととても勉強になると考えます。

    • コメントありがとうございます。
      勉強になります。

      そうですか。保安協会はとてもレベルが高いのですね。

      ちなみに記事で記載した業者様は保安協会ではありません。
      近所の小企業です。
      少し前まで電気主任技術者は70代の社長1人だったようです。
      それで中途で1人だけ経験のある30代を採用したようです。
      会話の中でも作業員の方は電験はお持ちでないということは仰っておりました。

      今後保安協会との仕事もするかと思いますので、その際は多くのことを学びたいと思います。

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